やさしいまいにち。

あなたが笑顔になれますように☆*。

*突然の離婚届⑦慌ただしい毎日*

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次の調停までに、

やることはたくさんありました。

生活費が入ってこない状態が

いつまで続くかわからなかったため、

小学校の就学援助が受けられるか、学務課に確認し

特例ということで、就学援助をしてもらえることになりました。

弁護士さんや、法律関係に詳しい方に

話をたくさん聞きに行き、

市のこども福祉課にも何度も足を運びました。

 


主人は、もう帰ってこないつもりでいる。

覚悟を決めて、離婚に向け

準備をしないといけない。

 


不貞ということもあり、

離婚になると慰謝料をもらえます。

ただ、当時の私に

弁護士費用を払うお金はなかったので

法テラスの制度を利用している弁護士事務所に行って

聞いてみました。

不貞で訴える場合、大事なのは証拠です。

本人からの発言だけでは

証拠にならないというのを知ったのも、このときでした。

証拠を押さえるためには、

探偵さんに頼むのがいちばんです。

弁護士さんからも証拠がないと・・・と何度も言われました。

私はこの時まだ主人に帰ってきてほしい期待があったことと、

証拠を押さえるのが怖かったので、依頼しなかったのですが

相談した弁護士さんから、

ばっちり証拠を押さえてもらい、高額の慰謝料をもらったケースの

話を聞いたので、気になる方は問合せしてみることをお勧めします。


掛け持ちしながら、離婚に向けて動くのは

決して楽なことではありませんでしたが

子どもたちと自分の生活を守るために

必死でした。

休みもほとんどなかったため、

2回目の調停まで、あっという間に

日々は過ぎていきました。

 

*突然の離婚届⑥1回目の調停*

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裁判所から、呼び出しの手紙が届き、

ついに調停の日がやってきました。

もちろん、調停なんて初めての経験です。

どきどきしながら裁判所に向かいました。

私は、主人から離婚を打ち明けられて以降

夜もあまり寝られなくなり、

パニック障害になっていたため

主人と顔を合わさない形での調停でした。

 

 

「お一人ずつお話を聞きますので、待合室で待ってて下さいね。お時間が来たら、お呼びします」

 

 

初回の調停では、

子どもの人権や面会についてのビデオを見ることが決まっていました。

離婚にあたって、子どもたちはどう感じているか、

どんな接し方をしていけばいいのか

小学生以上の場合と、未就学児の場合について

内容が分かれていたと思います。

そのビデオを見終わったころに、

ちょうど、調停員さんが呼びに来ました。

 


調停員さんは2人でした。

まず・・・


・あなたはこれからどうしたいのか?

・生活費として、いくら請求するのか?

・子どもたちとの面会はどうするのか?

 

を、聞かれました。

私は、突然のことで離婚する気はなかったですし、

主人の荷物もたくさん残っていたので

主人は帰ってくるのではないかと思います、と伝えました。

 


生活費用は、現状必要な費用を伝えましたが、

全額は厳しいのではないかということでした。

というのも、別居中の婚姻費用については、

裁判所のほうで、具体的な決め方があり

(ネットで、婚姻費用の算出法と検索すれば出てきます)

ある程度、お互いに譲歩しない限りは

審判という形で、2回目には決定することになっていました。

 


面会については、もともと私は離婚したいわけではなかったので

1週間に1回でもいいと伝えました。

特に下の子はパパが大好きでしたし、

事あるごとにパパはどうしてるかな・・・と

聞いていたので、

面会は多いに越した事はないと考えていたのです。

 


「では、ご主人からもう一度話を聞きますので、待合室でお待ちください」

 


正直、モヤモヤする気持ちでいっぱいでした。

もちろん、100%自分に誹がないとは思っていませんでした。

もし、自分がもっと気を遣えていれば・・・

もっと優しく、もっと大事に接することができていれば・・・

主人に申し訳ない気持ちもあったので

「調停で争う」ということは

あまり考えていなかったのです。

 


2回目に調停員さんに呼ばれて、

部屋に入りました。

なぜ、別居に至ったのかを事前に聞かれていたので、

主人が、別の方と結婚したいと言っていたため。と

書いていたことについて、

調停員さんからこう伝えられたのです。

 

 

「ご主人は、その方と別れたと言われてるけど、家には帰らないと言われてます。しばらく実家に住むと言われているから、婚姻費用に関して、あなたの希望額からは少し下がるけど、算定額よりは高い金額だから、問題ないのではないかと思いますが、どうでしょう?」

 

 

・・・あぁ、そうなんだ。

私の中では、やり直せるんじゃないかという淡い期待が

絶望に変わった瞬間でした。

婚姻費用に関しても、主人はきっと事前に調べていて、

あえて少し高めで言ったに違いない。

それでも、毎月の収入にしては10万以上も少なくなるのに・・・

 

 

「あの・・・住宅ローンはどうなるんですか?私が家計管理して払っているんですけど・・・」

 

「それは、家賃ということになるんですよ。今の収入では、もう少し安いところに引っ越されるという選択もあるかと思います」

 

 


住宅ローンと、管理費、光熱費で全額消える金額しかもらえない。

引っ越し?引っ越しの費用は?

 

 

「ごめんなさい、ちょっと考えたいです」


「では、2回目の調停の日程をお伝えしますね。この時に、婚姻費用が決まらなければ、審判でこの日に決定します。あなたも生活が大変でしょうし」

 

 


2回目の日程を伝えられて、その日の調停は終了しました。

さっさと条件をのんだほうが、得なんじゃないかというニュアンスで

伝えられたことは

私にとって、これからの生活に

不安しか感じませんでした。

 

*突然の離婚届⑤止められた生活費*

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「来月から、給料の口座、変えるから」

 

 

それまで私は、

生活費をすべて管理していました。

住宅ローンの返済や、光熱費の支払い、

学費、幼稚園の費用・・・

 

 

(これはマズいな・・・)

 

 


のんびり屋の私でも

さすがに焦りを隠せませんでした。

まず、大急ぎで、市役所のこども福祉課へ電話をしました。

 

 


「すみません・・・生活費、止められちゃいました・・・」

 

 

Tさんは、すぐに時間を作ってくれ

私はすぐに市役所へ向かいました。

 

 


「ご主人は、帰ってくるつもりはないみたいね」


「・・・そうですね、今の時点でそういった連絡はなくて、ただ生活費の口座を変えるから、と言われただけなんです」


「あなたは、現時点で、離婚を考えてる?」

 

 

正直なところ、私はまだ主人が戻ってくるかもしれないと思っていました。

だから、その時点で「私の中では」離婚の意思はありませんでした。

それを聞いたTさんは、

奥から資料を持ってきてくれました。

 


「調停を起こしましょう。生活費を払ってもらうためのね。別居してても夫婦だから、生活費は収入が多いほうが払わないといけないのよ。ここにある書類、1つずつ説明するから、書いてくれる?」

 


それは、夫婦関係調整調停と言って、

離婚調停ではなく、いわゆる円満調停というものでした。

相手の住所や、名前、夫婦の現状ついてや

生活費はいくらくらい請求するのか、事細かに書く必要がありました。

 

 

「・・・書き終わりました」

 


「じゃあ、これを持って、今から裁判所に行ってきて。お金のことだから、早くしたほうがいいし・・・ちょっと大変だけど、出し終わったら今日はそれで終わりだからね」

 

 

そこからすぐに裁判所へ行き、

私は調停を申し立てました。

主人には「調停を申し立てたから、そこで話そう」と

LINEを送りました。

 


そして、帰ってから求人広告をチェックし、

掛け持ち先を探しました。

ありがたいことに近くの飲食店でWワーク可能なところがあったため

面接日に即日採用していただけました。

 


生活費がなくなりそうになってきたときは

クレジットカードで買い物をしたこともあります。

そうして、仕事を掛け持ちしながら

約1か月後、調停の日を迎えるのでした。

 

 

*突然の離婚届④子どもたちの気持ち*

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市役所から帰り、

下の子を幼稚園に迎えに行きました。

帰ってこないパパを不思議がるだろうと思い

精一杯の嘘で

 


「パパはね、お仕事が忙しくなったから、おばあちゃんの家からお仕事に通うようになったんだよ。ちょっと淋しいけど、帰ってくるまで待とうね」

 


と伝えました。

今思えば、もっといい伝え方があったかもしれませんが

この時の私には精一杯でした。

 

翌日、私は仕事でした。

 

接客業なので、人を笑顔にする仕事です。

好きで働いている場所ですが、

この日ばかりは気が重かったです。

仕事帰り、1本の電話が鳴りました。

 


「学校からだ・・・」

 


電話をかけてきたのは、

長女の学校の先生でした。

 

「突然すみません、ちょっとお子さんのことで話したいことがありまして・・・学校に来ていただくことはできますか?」

 

職場から学校へ向かうと、

進路指導室に担任の先生と、保健の先生がいました。

 


「お母さんにお伝えしておきたかったんですが、実は、お子さんがリストカットをしているそうなんです・・・保健の先生に相談していたみたいで、私も気づけなくて申し訳ありません。家庭の事情も複雑だとお聞きしまして・・・」

 


先生の話を聞きながら

私は、自責の念でいっぱいでした。

別居が決まった日の夜、落ち込む私に

長女は声をかけてくれていました。

 


「ママ、一人でがんばらなくていいから。私が支えていくから」

 


思えば、彼女は彼女で

精一杯だったのです。

それに気付いてあげれなかった・・・

とてもショックでした。

 


2、3日すると

下の子もパパが帰ってこないことを

不思議に思い始めました。

一番ショックだった出来事は

泣きながら

 

「ママ・・・パパに手紙書いて。僕、もう悪いことしないから帰ってきてって」

 


それはそれで、とてもつらく悲しい出来事でした。

 


別居して1週間後、

主人からLINEがありました。

そこに書かれていたのは

私にとって衝撃の一言でした。

 

*突然の離婚届③離れて暮らすという選択*

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主人が出て行った日、私は幸い仕事が休みでした。

これからどうしたらいいだろう・・・

長女と次女は小学生だったので

本当のことを包み隠さず伝えました。

このとき、普段は冷静な次女が

 


「ママはそれで平気?!パパは私たちを捨てたのに!」

 


と言ったことは、正直忘れられません。

ただ、いちばん下の子は幼稚園。

どうやって伝えよう・・・

もしかしたら、帰ってくるかもしれないし・・・

そう思いながら、

この日は幼稚園に送り出しました。

 

 

「さて・・・どうしよう・・・」

 


私がいちばん先に見たのが

市のホームページでした。

離婚することになれば、いろんな公的手続きが必要。

そこで、「こども福祉課」という場所があることを知りました。

(市町村によって名前は様々だと思いますが、必ずあるはずです)

ひとり親支援、離婚前相談という項目があったので

すぐに電話で予約を取り、市役所へ向かいました。

 


そのときに、話を聞いてくださったのがTさんでした。

優しそうな女性の方で、

安心したのを覚えています。

 


「あの・・・すみません。急に離婚したいと言われたんですが、私・・・どうすればいいでしょうか?」

 


先日の出来事を包み隠さず話す私と、

丁寧にメモを取るTさん。

相手の女性がいると言ったときに、

Tさんは書くのをやめて、私に言いました。

 

「すぐに不受理届を出しに行きましょう」

 

ふじゅり・・・とどけ?

聞いたこともない言葉に戸惑う私を連れて

Tさんは戸籍課へ連れて行ってくれました。

 


「相手の女性が偽装して、離婚届を出すかもしれないでしょ?それを阻止するものなの。不受理届を出しておけば、あなた以外の人が離婚届を持ってきても受け付けてくれないからね」

 

「あの・・・もし、勝手に出されたらどうなるんですか?」

 

「それを取り下げる手続きがすごく面倒なの。裁判所に行って、それを取り下げないといけないんだけど、あなたがやらなきゃいけないのよ。それでなくても、あなたは不本意で離婚しろと言われてる。これ以上、面倒なことをさせるのはかわいそうだからね」

 

正直、詳しいことはよくわかっていませんでしたが、

私と一緒にすべて手続きをしてくれて、

本当にありがたかったです。

 

幸いにも主人は、離婚届を偽装して出すことは

していませんでした。

 

「何かあったら、いつでもいいから連絡してね」


「はい、ありがとうございます」

 


私は、Tさんから名刺を受け取り、

その日は市役所を後にしたのでした。

 

 

 

*突然の離婚届②離婚届は突然に*

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主人は、普段から物静かなタイプでした。

けんかになることもなく、

結婚して約15年、

3人の子どもにも恵まれ

穏やかに暮らしていました。

 

仕事にもまじめで、

多忙ではありましたがよく働き、

経済的にも不安はありませんでした。

 

あるとき、 仕事の友達と旅行に行くから

と言われました。

冬場はウィンタースポーツに

よく1人で出かけていたため

快く送り出しました。

 

1泊2日の旅行を終えて

お土産も買ってきてくれたので

子どもが寝た後に

コーヒーを入れて、

いつものように

のんびりテレビを見ていました。

 

ふいに主人が立ち上がって

別室に行ったため、

何か取りに行ったのかな?と

別段気にすることもなく待っていました。

 

戻ってきた主人は、

不意に机の上に1枚の紙を出したのです。

 

・・・離婚届?

 

生まれて初めて見た離婚届に

私は目が点になりました。

 

(モニタリングかな・・・?)

 

必死でカメラを探したのを覚えています。

でも、案の定カメラなどありませんでした。

 

「離婚したい」

 

驚きの一言でした。

 

「ちょっと急な気がするけど・・・」

 

そう言った私に

主人はさらに追い討ちをかけるような

一言を告げたのです。

 

「結婚したい人がいるから」

 

驚きましたが 主人はもともと、

まじめで素直だったので

私聞いたことには答えてくれました。

そこには、衝撃の事実しかありませんでした。

 

・半年前から付き合っている女性がいる。

・3か月ほど前から結婚を考え始めた。

・女性の子どもにも会っており、

一緒に住む家も探している。

 

とりあえず聞いてみたものの

あまりの衝撃の事実に言葉が出ませんでした。

そして、主人を信じ切っていて

疑いもせずに過ごしてきた事実にも、

目を向けたくありませんでした。

 

「子どもたちはどうするの?」

 

そう聞いた私に

 

「子どもたちが決めればいい」

 

と、言われ

 

「家はどうするの?住宅ローン残ってるど・・・」

 

という私の質問には、淡々と

 

「家は売ってほしい」

「アルバイトはやめて、正社員になればいい。安い家賃のところで暮らせばいい」

 

と言われました。

 

正直、納得いくわけもなく

 

「一旦、別居しよう」

 

という答えを出し、

翌朝、主人は実家へ帰ったのです。

 

*突然の離婚届①*

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こんにちは、りさです。

みなさん、家族の気持ち

分かり合えていますか?

話す機会を持てていますか?

もし、お互いに話す機会を設けていたら

わかりあおうと努力していたら

離れることにはならなかったかもしれません。

今回、私にとって

人生を変える大きな出来事になった「離婚」について

少しずつ

書いていこうと思います。

そのときの経験が

誰かの役に立つことを願っています。