やさしいまいにち。

あなたが笑顔になれますように☆*。

*突然の離婚届③離れて暮らすという選択*

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主人が出て行った日、私は幸い仕事が休みでした。

これからどうしたらいいだろう・・・

長女と次女は小学生だったので

本当のことを包み隠さず伝えました。

このとき、普段は冷静な次女が

 


「ママはそれで平気?!パパは私たちを捨てたのに!」

 


と言ったことは、正直忘れられません。

ただ、いちばん下の子は幼稚園。

どうやって伝えよう・・・

もしかしたら、帰ってくるかもしれないし・・・

そう思いながら、

この日は幼稚園に送り出しました。

 

 

「さて・・・どうしよう・・・」

 


私がいちばん先に見たのが

市のホームページでした。

離婚することになれば、いろんな公的手続きが必要。

そこで、「こども福祉課」という場所があることを知りました。

(市町村によって名前は様々だと思いますが、必ずあるはずです)

ひとり親支援、離婚前相談という項目があったので

すぐに電話で予約を取り、市役所へ向かいました。

 


そのときに、話を聞いてくださったのがTさんでした。

優しそうな女性の方で、

安心したのを覚えています。

 


「あの・・・すみません。急に離婚したいと言われたんですが、私・・・どうすればいいでしょうか?」

 


先日の出来事を包み隠さず話す私と、

丁寧にメモを取るTさん。

相手の女性がいると言ったときに、

Tさんは書くのをやめて、私に言いました。

 

「すぐに不受理届を出しに行きましょう」

 

ふじゅり・・・とどけ?

聞いたこともない言葉に戸惑う私を連れて

Tさんは戸籍課へ連れて行ってくれました。

 


「相手の女性が偽装して、離婚届を出すかもしれないでしょ?それを阻止するものなの。不受理届を出しておけば、あなた以外の人が離婚届を持ってきても受け付けてくれないからね」

 

「あの・・・もし、勝手に出されたらどうなるんですか?」

 

「それを取り下げる手続きがすごく面倒なの。裁判所に行って、それを取り下げないといけないんだけど、あなたがやらなきゃいけないのよ。それでなくても、あなたは不本意で離婚しろと言われてる。これ以上、面倒なことをさせるのはかわいそうだからね」

 

正直、詳しいことはよくわかっていませんでしたが、

私と一緒にすべて手続きをしてくれて、

本当にありがたかったです。

 

幸いにも主人は、離婚届を偽装して出すことは

していませんでした。

 

「何かあったら、いつでもいいから連絡してね」


「はい、ありがとうございます」

 


私は、Tさんから名刺を受け取り、

その日は市役所を後にしたのでした。